道を行く人に なくてはならない大事です そしてそれは 常に必要なだけ十分に 揃っているのです ![]() 思考。感覚。感情。意識。 眼耳鼻舌心意。 その働きはこの世界。この、自己です。 人は道を行くために、世界。その自己。を用います。 世界とは大事な、道の備わりものです。 道を行く人になくてはならない、大事です。 それを、道の具。すなわち、道具。といいます。そしてそれは、常に必要なだけ十分に、揃っているのです。 その身体。 その、心。 用いること。使うこと。それはただ、役立てる、働かせる、すなわち機能していることです。適切に道具を用いること。人は成長、熟練していくことができます。そうでないとき、道具を使う人が、道具に使われています。それは、たとえばこの世界のなんでもどうでもありの様相、たとえば思考、感覚、感情、その事象・・・湧き起こっては過ぎ去る流れに、ただ振り回されている、ということです。 ![]() 美味しい食事を作るための、調理する人にとって大事なフライパンがあります。充分に火にかけられ、水と油と材料と、調味料が染みたところを、洗って洗って、磨いて。磨き込んで。きっと、あ、うん。の呼吸があるでしょう。道具はそうしたものでしょう。 丁寧に、使い込まれたフライパン。 きっと大切に、とても大切に、扱われているでしょう。 言葉は状態を、ただ指し示すことができます。 もし人が、 使う こと、その事態をわるいこと、と思うとしたら、それはその人が、わるいのです。そんなとき、人はもしかすると・・ただ搾取しながら・・調子よく逃げ隠れ・・・けれども実は頑固で荒い居丈高なことを、自分と他人に隠そうとしているかも、知れません。 後ろめたさは、正確に見ていないことを教えています。 人が望む場と実際が、適切でないことを教えてくれるのです。 世界は大事な、道の具です。 未知ながらの道。 そのための大切な、いとおしい、それは、世界です。 ![]() ![]() |