わたしは、ノンノン。
淡いレモン、クリーム色の、
天使の羽を持っています。
「ノンちゃん雲に乗る」
の、ノンちゃん?
雲に乗った、
小説のなかのノンちゃんは、
とても利発な女の子です。
ノンノンは、部屋の窓から、
木立の緑の葉の合間に、
浮かんで流れていく雲を見ながら、
小さな胸をわくわくさせてる、
黄色い、小鳥です。
ひとつ、嘘つかないと、
母さん、父さん、兄ちゃんに会えないよ、
て、雲の上の、
熊手を持ったおじいさんに言われた、
ノンちゃん。
ノンちゃんは、とても頑張って
嘘つこうとしました。
でも、でもね。
やっぱり、できない!
誰に教えられたんじゃ!?
嘘のひとつもつけんのか?
熊手を持ったおじいさんが、問い詰めます。
ノンちゃんは、涙をいっぱい浮かべてね。
誰が言ったんでもない。あたしが、嫌なんだ。
嘘つくの、あたしが嫌いなんだ!
て言ったの。
こちらは、ノンノン。
小鳥の子。
甘えん坊なのは、
パパが可愛がりすぎだからよ。
大きな瞳で、
じっとこちらを見つめています。
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